Nestaと学ぶ「Collective Intelligence Playbookを利用した集合知の実践」講座を開催しました
2020年9月26日
一般社団法人オープンガバナンスラボ(OGLaB)(代表理事:チャレンジオープンガバナンス事務局長奥村裕一)は、株式会社黒鳥社(編集者: 元WIRED日本版編集長若林 恵)の協力の元、2020/7/1-7/3の3日間、「集合知を使ったイノベーションと課題解決」を学ぶオンライントレーニングを開催いたしました。
Day 1:集合知を知る
Day 2:ツールキットを学ぶ
Day 3:集合知を体験する
以下、OGLab奥村から参加された皆様へのメッセージを転載いたします。
Nestaと学ぶ「Collective Intelligence Playbookを利用した集合知の実践」講座にご参加いただきまして、まことにありがとうございました。終わってあっという間にもう10日以上が立ちました。Collective Intelligence(集合知)は、ヒトとヒトが集団生活をする際に、言語を介して意見や考えを他者に伝達しまた伝達されて、各ヒトの意見や考えに何がしかの変化をもたらし(もたらさない場合もある)、その集大成として形成される集団の知恵のことだといえるでしょう。これ自体は人類が誕生して以来延々として行われてきたことで何ら目新しいことではありません。これに対して、昨今改めてこの集合知が注目を集めているのは、二つの理由があります。一つはインターネット時代になって、得られる他者の意見や考えが格段に増えたのですが、その集約をどうすればできるのか、これへの挑戦がテクノロジーを使いつつあちこちで実験されているというのが世界の集合知の現状です。二つはヒトの意見や考えという情報に限らず、自然界から社会現象に至るまで、これらから得られる情報がますますデジタル化されテクノロジーを使って分析され、人間行動に影響を与えようとしています。これが第二の集合知といえましょう。そしてテクノロジー時代の集合知には、人とテクノロジーの特徴をよく理解した関係性の具体的な在り方も追及する必要があります。今回の講座は英国の取組でしたが、日本でもこのテクノロジー時代の集合知について、しっかり腰を据えて取り組んでいきたいと考えています。その際、これからの社会的枠組みとして、これまでの行政による公共サービスや民間のサービス提供だけでなく、オープンガバナンス、つまり「主体的に行動する市民」とその行動を支える「プラットフォームとなる行政」の新しい協働による社会の運営を念頭において、テクノロジー時代の集合知の姿を探っていきたいものです。どうぞよろしくお願いいたします。
(一社)オープンガバナンスラボ 代表理事 奥村裕一
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